自分と向き合うときに救いになったもの

自分の病気や心の歪みと向き合うときって、すごく苦しいですよね。

私も、直視すると体がおかしくなることも何度もありました。

で、なにが苦しかったんだろう?って振り返ると、自分と向き合って苦しくなっている時にはあることが共通していました。

それは、感情に飲み込まれてなにも見えなくなっていて、絶望に包まれていたということです。

その絶望から抜け出せたら、少し落ち着いて自分の傷を観ることができました。

今回は、その絶望から抜け出す、感情の闇から抜け出す私の方法を少しご紹介したいと思います。

今回お話しする「救いになったもの」というのは、人の優しさや医療・福祉的な支援ではなくて、考え方?姿勢?方法?のような、自分ひとりでできるものです。

0から細かく段階を追ってお話しすると、ものすごく長くなって読むのが大変だと思うので、短くさらっと読んでもらえるように書いてみます。

で、また別の記事で少しずつ付けたしのお話しをできたらなって思っています。

ではさっそく内容に入っていきましょう。

目次

  • 「構造を考える」という姿勢
  • とりあえず寝る
  • 最後に

「構造を考える」という姿勢


自分と向き合うだけじゃなくて、これから自分を自分で幸せにしていく上でもとても役に立っていると実感しているものがあります。

それは、「構造を考える」という姿勢です。

ものすごく乱暴に例えてみます。

苦しみの大きさが10だとします。

その時の、苦しみが10になっている構造を考えてみましょう。

=10になる式をとりあえず五個考えてみます。

  • 1+9
  • 2×5
  • (2+3)×2
  • 7-3+6
  • 20÷2

もっともっとたくさんありますよね。

それこそ書ききれないぐらい。

自分を苦しくする心の傷や考え方、行動も、私は同じだと思っています。

苦しみを作っている要素とその強さは?

その要素はどんなふうに影響しあってる?

数字の個数が要素の数、数字の大きさが要素の強さ、加減乗除(+-×÷)と括弧は影響の仕方です。

1×9で説明してみます。

  • 苦しみを作っている要素は2個(1と9)
  • 要素の強さはそれぞれ、一つ目の要素(1)が1、二つ目の要素(9)が9
  • 影響の仕方は、一つ目の要素を二つ目の要素を大きくする(「×」かける)

といった感じです。

私の場合、一つで10だと思っていた苦しみが、もし1×9の構造だとしたらと考えた時、アプローチの仕方もたくさん具体的に考えやすくなりました。

算数の考え方というか日常性格でも無意識で使っている物事の捉え方だと思いますが、この考え方を思いっきり意識して使います。

例えば、むかつく人(仮にAさんとします)がいてめちゃくちゃ腹が立って、その怒りがずーっと長く続いて無関係な人との関り方にまで悪影響がでてしまう。

これを一つの10だけで考えると、Aさんの性格や価値観、経験、立場などを全部ごちゃ混ぜにした、「10の怒りを起こさせるスイッチ」というすごくシンプルなものになってしまいます。

でも、人間ってそんなシンプルじゃないですよね。

要素はもっとたくさんあるはずです。

  • Aさんの表情や話し方が、私になにを想像させるのか
  • Aさんのどの価値観が私の価値観と合わないのか
  • 腹が立ったことをAさんに言えない私の中のブレーキはなんなのか、そのブレーキはどうやって作られたのか
  • Aさんと私の立場の違いや関係はどんな形なのか

他にもたくさんあります。

構造を考える姿勢の入り口はこんな感じです。

こんなことを紙に書いていきます。

この、紙に書くというのがとても重要で、ある変化が起きます。

苦しみで満たされている心の中に閉じ込められていた自分を、心の外に出して、外から心を観るという変化です。

この変化と変化へと至る過程が、「構造を考える」ということの意味で、この「構造を考える」という視点を使いたいときに使えるようにしておくことが、「構造を考える」という姿勢です。

この姿勢でいると、苦しみで満たされた心に閉じ込められたとき、閉じ込められていることに気付き、抜け出しやすくなって、自分を穏やかにするヒントを見つけることにつながります。。

この抜け出しやすくなり希望が見つかるというのが、「構造を考える」という姿勢が与えてくれる大きな救いの一つです。

この構造を考えるということに慣れていない頃は、なかなかうまくできないし、できても時間が掛かったりします。

でも、これは単なるテクニックにすぎません。

なので、繰り返せば個人差はあると思いますが誰でもできるようになると思います。

がっつり細かく正確に構造を見出そう!とする必要はなくて、「いま私は飲み込まれていているかも?いま私が見えてる以上に要素や関係性、背景のようなものがあるんだろうな。」と一瞬立ち止まって考えるだけでも、全然違います。

「構造を考える」という姿勢には、この先の使い方もありますが、今回はここまでにしてまた別の記事でお話ししたいと思います。

とりあえず寝る


これほんとむちゃくちゃ大事。

疲れたり悩んでたり怒ってたり不安があったりすると、なかなか寝れない。

っていうか寝たくない。

寝ずに考える。

思い当たることありますか?

私はまさにそうでした。

基本的に睡眠不足でへとへと。

考えれば解決策は必ず見つかる!体と頭は理性でいくらでもコントロールできる!みたいなことを思ってて、苦しいときほど寝ていませんでした。

病気の症状の一つでもあると思うんですけどね、私の場合。

で、たしかに考えて考えて考え抜いたら解決策が見つかることが多くて、ある時も同じように考えていました。

でも、いくら考えても解決策と思えるものが出てこない。

そんなとき、支援してくれている方から、「とりあえず寝て。寝れないなら病院に今すぐいって。」と言われ、そのときは他にできることもなかったので、しぶしぶですが病院に行って寝る薬をもらって、家に帰って早く寝ました。

寝たのは19時過ぎ、熟睡です。

この時の体験は私にとって衝撃的だったのでよく覚えています。

で、次の日の朝。

まあなんとも言えない、すごくすっきりした感じ。

その時悩んでたことも大したことじゃないなって感じて、解決策も割とすぐに見つかった。

なんだこれ?って思いました。

やったことって、早く寝て熟睡した、それだけ。

寝ることの大切さを認めるしかありませんでした。

寝ることが解決策になることもよくある。

逆に寝てないと、解決策はあるのにそれに気付けない。

その後、睡眠についていろいろ調べてみましたが、まだよく分からないので勉強継続中です。

ただ、必要な睡眠をちゃんとできているということはなによりも必要で、行き詰ったり苦しさの中にいるときこそ、とりあえず寝ることが大きな救いになるんだなって実感しました。

ほんと寝ることって大事ですね。

最後に


どうでしょう?

なにかヒントにして貰えるものがあったでしょうか?

そうであれば幸いです。

苦しみの中で生きてきて、どうしようもなくなって絶望する。

そこから、もう一度生きることを選ぶ。

その選択はものすごく勇気がいるし、これからの道は困難に埋もれていると感じて、足がすくむ、へたり込む。

私はそんな感じでした。

だから、私と同じような、あるいはもっと酷い苦しみの中にいる人には、本当に心の底から幸せになってほしいと願うし、幸せになる権利が取り戻されないとおかしいと憤る。

私が、自分で私を幸せにしようと時に、心に響き明らかな変化を実感したことはまだまだたくさんあります。

これからもそういった、自分で自分を幸せにするヒントにしてもらえるかもしれないことを書いていきますので、どうぞこれからも宜しくお願いします。